それでは、文型の話になります。
単語の意味をつなげるだけでは
読めなくなるのが第5文型です。
以下の二つの文は、意味も文型も違いますが
わかりますか?
① I found the book easy.
② I found the book easily.
単語だけを見ると、ほぼ一緒ですが、
①はSVOCの第5文型で、
「私はその本が簡単だとわかった。」
②は第3文型で、
「私はその本を簡単に見つけた。」
①の本の内容は簡単ですが、
②の本の内容は簡単かどうかは分かりません。
これを見抜くには、単語の意味で文をつなげるのではなく、
文型にあてはまると、この単語はどこに入るのか、
この文はどんな要素から成り立つのかを
常に意識において、単語を次々処理していく力が必要です。
そして、品詞に対する意識を持ってください。
theが出てきたら、次の名詞までは一塊として扱う
形容詞と副詞はどう違って文の中でどう働くのか、
そういったルールがわかってくると、驚くほどスラスラ英語が読めるようになります。
上記のように文型のSVOCが、
単語だけでできている単文や短めの文なら
勘がよければまだ頑張れるのですが、
SVOCに、それぞれ
文の形の大きなかたまり(名詞節)が来たり、
名詞に文のおまけ(形容詞節)がついたり、
SVOCの中に文のおまけ(副詞節)が入り込んでくると、
最後どこに帰ればいいのかさえ、わからなくなります。
文型や文法を身につけずに、
長文を読もうと頑張る生徒を見ると、
ルールも地形も知らず、
GPSやシミュレーションシステムなどの
戦略システムも使わずに
白兵戦で戦いに挑もうとする人を見るようで、
やめろー!!と叫びたくなってしまいます。
身につけれる限りの装備を備えて、
最善を勝ち取りに行きましょう。
せっかくなので、
文型の大事さがわかる問題をあと2問。
① He had the book torn.
② He had torn the book.
※torn ( tear 引き裂くの過去分詞)
③ She believes the fake news.
④ She believes the news fake.
解答
①SVOC「彼はその本を引き裂かれてしまった。」
(彼以外の誰かが本を引き裂いた)
②SVO「彼はその本を引き裂いた。」
(引き裂いたのは彼)
③SVO「彼女はその偽のニュースを信じている。」
(ニュースは偽である)
④SVOC「彼女はそのニュースが偽だと信じている。」
(ニュースが偽かどうかはわからない)
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