中学以降に入会した生徒は、独自に英語学習に取り組んできた経験があります。
その経験の中で、単語の学習から文の学習に移るときに、
「英語には基本形があり、単語は置く場所によって働きが変わる」
ということを理解していないと、学年が進んで文が複雑になると、徐々に英語の文が理解できなくなってしまいます。
単語の意味から文を推測するのではなくて、
単語の置かれた場所で主語・述語・目的語・補語のどれになるのか判断して、
文の構造を組み立てながら、単語の意味をあてはめてはじめて、
複雑だったり、長かったりする文をすらすらと読む英語の力がついていくのです。
先日「Necessity is the mother of invention.」
という文を生徒が訳したときに、
「母は必要だ・・・」と訳そうとしました。
生徒は「necessity(必要)」が「necessary(必要な)」に似ていること、mother の意味が「お母さん」であることから、
単語の意味をつなげて、上記の文にしようとしました。
ですが、述語動詞 is があるので、左にある necessity が主語になる、という基本が入っていれば、ineventionがわからなくても、
「必要・・・は invention の 母」
「必要は発明の母」
と正しく推測していくことができるようになります。
長文を読んでいて、つぎつぎ単語を調べても、なかなか意味が分からなかったことはありませんか?
ましてや長文を素早く読むことを要求されている近頃では、わからない単語は推測しながら読む、と
よく言われていますが、推測する手がかりになる「文型」が入っていないと、
迷宮に迷い込むばかりです。
精読・速読・多読を目指していれば、まずはしっかり基本文型を身につけて、
使いこなせるようになりましょう。
急がば回れ、です。
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