小論文・志望動機書

大学受験
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在籍生から希望がある場合には、小論文・志望動機書も見ます。

直前の添削だと、文法や構造のアドバイス程度になりますが、

早い時期から指導する場合は、書き方から内容へのアドバイスも入り、

合格率も高いため、お勧めの裏メニューになっています。

構造

規定字数の多さに慌てて、ひたすら思いつく文を

字数文書いてしまう生徒がいますが、読みにくい文になってしまいます。

自分の中で縦のストーリーと、それにつながる横のエピソードを意識して、

まとまりと流れのある文を書いていきましょう。

たとえば、自分を紹介するのであれば、

志望する学部での学問ややりたいことを軸に、

過去・現在・未来とひとつづつ、志望と関連する

エピソードを入れていきます。

1200字~など字数が多い場合は、構造は崩さずに、

各エピソードを深堀りしてまとまりと流れを

結論までつなげていきます。

内容

相手が知りたいことは何か、を常に考えましょう。

志望する理由は、もちろん出願先に志望する魅力があるからですが、

パンフレットや案内冊子、HPに書いてあることをそのまま書いてはいけません。

わざわざ志望動機書に書かなくても、読む相手はそれについては詳しく知っています。

相手が知りたいのは、志望するあなたのことです。

希望先が持つ魅力になぜあなたは惹かれるのか、

その魅力をこの先どう生かしたいと考えているのか、

そこに字数を使ってください。

選ぶ理由を

これまで頑張ったこと、自分の人となりについて

伝わるようなエピソードを書く際には、

「~を頑張った」「~の賞を取った」という事実を並べるのではなく、

それがどんなメリットを志望先にもたらすかにつなげていきましょう。

これを頑張った、こんな賞を取ったあなたを選んだら、

志望先にどんないいことがあるのか、

さらに将来社会や世界にどんないいことが起こるのか、

あなたを選ぶべき理由を試験官がイメージできるように

エピソードを生かしてください。

Hook

プラスαになりますが、

フック(hook=ひっかけ)を意識してみてください。

「え?」「あれ?」と思うような言葉やエピソードのことです。

物語を読んでいても、冒頭に謎がおかれると、

それを解決しようと物語を読み進めますよね。

「海外に行きました」より「アメリカのボストンに行きました」

「探求学習の授業」よりも「〇×ラーニング/△△研究」など

相手が「それ何?」「それ知ってる!」など、

数多くの志望動機書・志望者の中で、

あなたを特色づけ、引っ張り上げるフックになり

面接での話題にもなります。

書くことが見つからない

正論を言えば、やりたいことがあるから大学に行くのですし、

志望動機書やポートフォリオにはそれを書けばいいのですが、

17,8歳の高校生が、膨大な大学・学部から1年~数カ月調べて

自分にぴったりの学部を見つけるのは至難の業です。

また、自分の10代を思い出しても、17・8歳で

自分のやりたいことを見つけている人はほんの一握りだったと思います。

逆に言えば、志望動機書や学習計画書は

そんな自分と未来を掘り下げて知って九ステップでもあると思ってください。

あなたがやって面白いことは何ですか?

楽しくて時間を忘れることがあれば、

それは何が原因ですか?

あなたが面白いと思った記事や本を書いたのは

どんな人で、どんな仕事をしている人ですか?

それが志望する大学とどうつながっていくのか、

どんな未来につなげられそうなのか

その未来に対してあなたはどんな風に取り組める人なのか、

それをわかりやすく相手に伝えるのが

志望動機書や学習計画書だと思ってください。

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