定期テストや小テストが終わったら、点数よりも見てほしいのは
間違えた問題です。
間違えた問題をこの3つに分けて、それぞれ対策をしていきましょう。
1.の場合は、テスト範囲全体を勉強できていません。テスト範囲の確認もれ、テスト勉強のスタートが遅い、一部を詳細にやり過ぎて、手の付けられなかった範囲がある、などです。
対策:全体的にテスト勉強の開始を前倒しにします。すぐに次のテストの予定を確認し、3週間前の日付をテスト勉強スタートとします。
テスト後に受けた授業はすべて次のテスト範囲になります。
予習・復習はすべてテスト勉強だと思いましょう。
テスト1週間前に見直しをすることを想定して、大事なところをオレンジペンで書く、チェックペンで塗りつぶすなど、ノートも教科書も見直しテストに使えるように仕上げていきます。
だいたいテスト前2週間に範囲が発表されます。範囲がわからない場合は、先生や友達に確認できるようにしておきます。
2.は演習量の不足です。「わかった」段階で満足して、「できる」段階まで仕上げていません。
対策:理解が十分(友達や後輩に説明できるレベル)であれば、応用問題・発展問題をくり返します。穴埋めや並べ替え、書き換えはできてもテストで間違える場合は、完全な日本語から英訳できるか試してみてください。英作は理解不十分な点が浮かび上がってきます。
3.は間違える傾向を把握しましょう。ケアレスミスだと思っていても、冠詞や前置詞のミスが多い、語順を間違えるなどの場合は文法理解が不十分な場合があります。
間違える傾向がバラバラな場合には、時間配分を確認しましょう。試験時間と大問数をみて、大まかな時間配分はできていますか?焦り過ぎたり、すばやく説くべき問題に時間をかけすぎて、後半時間が足りなくなっていませんか?
対策:ミスの傾向が同じ場合は、間違えた分野の文法を復習しましょう。また、時間配分のトレーニングもやってみましょう。
試験時間を大問数で割る、配点の高いもの、早く解けそうな問題、得意な問題から解く。目安の時間を過ぎたら、次の問題に移る練習が効果がありますが、
自分がじっくり解いたら何分かかるのか、時間を計ってみるのも大切です。
このように、同じ点数だったり、同じ問題を間違えたとしても、
その原因は同じではありません。
基礎ができていないのか、演習が足りないのか、本人の性格が関係しているのか、そこを確認して、最適の対策を取るのが講師の仕事だと思っています。
AIやタブレット学習などが、ただ類似問題をくり返させるのではなく、こうした分析もできるようになってきたら、
うちの教室もAI導入を考えようかな、と思っています。
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