be動詞は「~は」じゃないからね

イマージョン教育(英語に浸す、の意で
基本的には英語漬けのメソッドが多い)
を経験した生徒に多いのですが、
be動詞(am, is are)の意味を聞くと
日本語の助詞 『~は』 として理解していることがあります
そうすると、
I am play the piano.
Do you are read athe book?
などのミスがなかなかとれません。
理屈ではなく音で覚えているので、
慌てたり、わからなくなると
とりあえず、I am, You are, She is
とつけてしまうようです。
これが本当になかなか取れず、
わたしは「be動詞の呪い」
と呼んでいます。
be動詞はlinling verb(連結動詞)とよばれるもので、
日本語の助詞と重なる点もありますが、
述語動詞になる、時制変化する、という点で
助詞とは働きが違います。
しいて日本語にするならば、
「だ、ある、いる、なる」
で覚えるのがやりやすいと考えています。
うちの教室で英語を始めた生徒だと、
1カ月でマスターするbe動詞と一般動詞の区別が、
イマージョン教育のバックグラウンドがあると、
半年たってもつけられないこともあります。
イマージョン教育は
〇同じ文法構造(英語とフランス語など)ではじまっており、
一定の効果を認める研究例がある
〇ただし、上記の研究例でも、ある一定の文法習得の限界
がある
という報告があります。
また、英検などでは3級程度まではとれるため、
本人たちは英語ができるという自負があり、
こうした指摘を嫌がる傾向もあり、
ますます習得に手間取ることがあります。
(これでも通じるよ~。などなど)
小さい頃に、理屈抜きで英語に親しむことは
私も大賛成です。
ですが、ある程度の論理的思考
(うちの教室では10歳を目安にしています)
ができるようになってきたら、
早めに、体系だった文法学習を始めたほうが、
語学の伸びは確実で、
努力に見合う成果も出ると考えています。
日本語でもそうだったと思いますが、
生まれてからたっぷりと周りから日本語のシャワーを浴びて
リスニング
1歳ごろから話し始めたとき、(スピーキング
周りの大人から、日常的に正しい発音・言い方を
習ってきているはずです。
5歳・6歳から絵本や図鑑で字を覚え、
読めるようになり(リーディング
作文や日記を書き始めるのは小学校1年生以降です。
ライティング
文法書や問題集を使わなくても、
スピーキング・リーディングの段階で
周りからの働きかけで文法学習をし、
ライティングで正確に身につけてきています。
また、話す・読む能力と
書く能力にはまた一段落差があります
(文語・口語の違いも含むともっと段階がありますよね)
かつてはやった聞くだけ英語学習のように、
ただ英語を聞き・話し・読み・真似て書くだけの
英語学習では、
本人が必死に推理・推察して
考えついたルールが、
全くの的外れなまま、身についてしまいかねません。
イマージョン教育に関心のある方は、
旅行英会話や日常英会話以上の、
学問や社会生活に使える英語を
どうやって身につけていくのか、
実際にイマージョン教育だけでそれらを身につけた方々に
実際にお会いできるならば、
具体的にどんな勉強をしてきたのか
丁寧に具体的に聞いて
(使った教材ややり方、その学習を始めた年齢まで)
それが実践できそうかどうか検討してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
inserted by FC2 system