前回に続いて、もう一つ文法について
「文法よりもスピーキングを」
「多くの英語に触れる中で
英語を身につけていく」
といった考えもありますが、
小学生と年配の方の例から
文法の必要性を感じた例があります
大量の英語に日常的に触れ、
発音もきれいで、小学4年生で
英検3級に合格した生徒と、
子どものころから英語に興味があり、
知り合いの英語圏の方から会話を学び、
現在も国際交流に積極的に参加されている方
二人とも入会体験で、
「彼女は英語を勉強しますか?」
という文を英語にしてもらうと、
「Are she speak English?」
と、同じ間違いをしました。
小学生は英検3級を取っていますし、
長文やリスニングは悪くないです。
また年配の方も日常会話の
コミュニケーションを積極的に取ってます。
おそらく、多くの英語に触れる中で、
「~ですか?= Are…?」と
学んでしまったようです。
前回でも述べたように
旅行や日常会話程度の英語であれば、
相手が状況を汲んでコミュニケーションが
成立するのですが、
それ以外では
「実際には使えない英語」
になってしまいます。
小学生はいま、
一般動詞とbe動詞の違いを
丁寧に学びなおしていますし、
年配の方は、英語を使いたいのに
さらに深い会話、
深い学習につながっていかない、
といった苦労があります。
英語圏で育つ赤ん坊でさえ
大量の英語をインプットした後、
周囲の人から間違いを正されたり、
正しい言い方を学んだり、
学校に入ってからは読み書きも
きちんと学習します。
周囲にそうしたサポートを持たない私たち日本人が
耳から聞くだけ、話すだけで
英語ができるようにはなりません。
そうした弱点を補うために
体系化された文法を
きちんと学ぶ必要があるのです。
コメント