生徒の間違いは、指導者にとっては宝物なので、
教室ではいっぱい間違えて、
その間違いを見せてほしいということは
以前書いたのですが、
間違いを分析する力が指導者には必要だなと思います。
最近は、AIが分析した問題を、生徒が間違えなくなるまで解いて、
指導側は、進捗管理と叱咤激励をする方法が流行っています。
「…楽そうだな(本音)」とか、「それで生徒が伸びればそれに越したことはないかな」
とも思うのですが、
実際に生徒のテストや成績表で
点数やグラフの上では同じスコアで、同じ弱点が指摘されていても、
対策は同じとはかぎりません。
例えば、
長文読解で点数が低くて、「対策項目:長文読解」であっても、
分析すると、じつは「文法問題」で時間をとられて、
長文の時間が確保できていなかったり、
そもそも「語彙=単語」が入っていなくて、読解のレベルまで
達していなかったりします。
その場合に「長文読解問題」をいくら解いても、
読解の力も成績も伸びません。
リスニングも同様です。
原因が
①早くて聞き取れていない
②速さはついていけるけれど、内容の細部を聞かれるとわからない
③選択肢の読み方を間違えている
で、全く対策は変わってきます。
①ならスピードを上げて耳の聞き取りトレーニング、
②ならスピードを落として、スラッシュごとに聞いて理解するトレーニングや
時には英文理解の力なので、英文読解のトレーニング、
③ならリスニングの受け方や選択肢の分析トレーニング
になります。
こういう間違いの分析や対策を丁寧にやって、
一人一人を大切にした授業をやっていきたいな
と思います。
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