「遊びたい」を英語にすると 「 I want to play. 」になります。
これをこのまま理解して使えるようにする、という指導を
受けてきた生徒がいます。
日本語として自然な訳を目指すのは
とても大切なことです。
が、まだ英語を学び始めた中学生に、
文法も語彙力も身につけた通訳が使うような
「日本語として自然な訳」を要求することは、
私はお勧めしません。
「 I want to play. 」の「 to 」は
「~すること」と訳す不定詞の名詞的用法です。
これをしっかり学べば、「play 」に
「 eat 」「sleep 」「 go 」「 study 」を入れるだけで、
「食べたい」「眠りたい」「行きたい」「勉強したい」
と様々な表現を使うことができるようになります。
また 「 want 」は「欲する」「望む」という意味なので、
歌詞に出てくる「 I want you 」は「あなたが欲しい」
という意味になる、と理解することもできます。
なので、あえて「私は遊ぶすることを欲する」と
「日本語として不自然な訳」をまずは学んでほしいと思います。
この不自然さが日本語と英語の違いを
くっきりと浮き彫りにできると思うからです。
そして丸暗記ではない英語を使いこなすことにつながるからです。
日本語として自然な英語を理解して使いこなすのは、
文法も単語も十分身につけてからで十分だと思うのです。
ということで、うっかりきれいな日本語で訳してしまった生徒は、
いろいろと質問攻めにされて、文法理解を確認されてしまっています。
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